歯科インプラントは歯科治療で使われる特別な医療用具です。これは、無くなってしまった歯の代わりにあごの骨に埋め込まれ、新しい歯をサポートする役目を果たします。
歯科インプラントは、英語で「implant」と呼ばれ、文字通り「植え付ける」または「差し込む」ことを意味します。歯科以外でも、心臓ペースメーカーや美容整形にもインプラントが使われますが、歯科領域では、歯を失った場合に使われ、あごの骨に埋め込むことで、失われた歯を補い自然な噛みごこちを取り戻すことができます!
インプラント治療とは歯の無いあごの骨にチタン製の人工の歯根を埋め込み、その上にセラミックなどで作られたかぶせ物(クラウン)を装着する治療方法です。
インプラントは、入れ歯の違和感や痛みに悩まされることなく、自分の歯と同じような感覚で、食事や会話を楽しむことができます。
また、インプラントは天然の歯と違ってむし歯になることはありません!
しかしながら、日々のお手入れを怠ると汚れがたまりインプラント周囲炎という歯周病のような疾患にはなります。そのため、最悪の場合、抜け落ちてしまう可能性があります。
そうならないため、日々の正しいブラッシングと、継続的なメインテナンスで、天然の歯と同様しっかりケアするよう心掛けましょう!
インプラント治療は、歯を失ったりした人に適用できる治療方法です。1本の歯から、上下の全ての歯を取り戻すことが可能です。
しかし、誰にでもインプラント治療が適しているわけではありません。
この治療は手術が必要なため、全身の健康状態や、インプラントを埋め込む予定のあごの骨の状態によっては受けられないことがあります。高血圧や心臓疾患、呼吸器系の疾患、糖尿病、骨粗しょう症など、全身の健康状態が問題となることもあります。
また、歯周病などの口内の基礎的な問題も考慮すべきです。そして、喫煙していないことも重要です。インプラント治療を考える場合、必ずかかりつけの歯科医師と相談しましょう!
- 優れた噛む力
- 周囲の歯に影響を与えない
- 自信がつく
このようにインプラントを入れることによって得られるメリットは沢山あります!
- 骨組織の問題
- インプラントを体が受け付けるかどうか
これらのリスクは、歯科インプラント治療を検討する際に配慮すべき点です。患者さんそれぞれの症状や健康状態に応じて、リスクとメリットを考慮することが大切なため、歯科医師とのすり合わせが非常に大事になります!
具体的にインプラント治療には以下の5つの主要なステップがあります。
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Step01
診査・診断
歯科専用CTを使って神経や血管の位置、あごの骨の形態を確認します。通常のレントゲンでは骨の影になった部分にある神経や血管は確認できないので、歯科専用CTでとることが重要です。
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Step02
治療計画
歯科専用CTやカウンセリングなどの結果から、お客様に合った治療計画を提案します。インプラント治療は人によってかかる期間や回数が大きく異なるので、ここで確認しておくとよいでしょう。
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Step03
インプラント埋入手術
歯肉を切開してあごの骨を削り、土台部分である「インプラント体」を埋め込みます。手術時間は1~3時間ほどになります。
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Step04
アバットメント装着~型採り
歯肉を切開し、インプラント体に人工歯を接続する部分である「アバットメント」を取り付け、被せ物作製用の型を採ります。
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Step05
被せ物の装着
被せ物の装着を行います。その後は定期的なメインテナンスが必要です。
インプラント体は通常、チタンまたはチタン合金で作られており、その直径は3~5mm、長さは6〜18mm程度です。
一方、上部構造(歯冠部分)とインプラント体(歯根部分)を連結している真ん中の部分(アバットメント)の素材は通常チタン、チタン合金、ジルコニアなどが使用されます。
そして、上部の構造物にはレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)、セラミックとレジンを組み合わせたハイブリッドセラミック、金合金などがあります。
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インプラント |
義歯(入れ歯) |
ブリッジ |
メリット |
自分自身の歯のようにストレスなく噛める。 他の歯に手を加える必要が無い。 天然歯に類似した歯を装着するので審美的に優れる。 |
比較的安価に治療を終わらせることができる。 後ほど修理が必要なことが多いが,比較的早く治療が終わる。 取り外してキレイに清掃できる。 |
自分自身の歯と同じように噛める。 保険診療の場合比較的抑えた費用で治療可能。 歯の無い部分の歯肉が治癒していれば早期に治療が終わることが多い。 |
デメリット |
費用が保険診療に比べて高額である。 治療期間は4カ月から半年程度かかる。 |
違和感が大きい場合がある。 自分自身の歯と同じようには噛めず,慣れが必要。 入れ歯の留め金の見た目が良くないと考えられている。 |
両隣の歯を切削する必要がある。 大半の保険診療のブリッジは咬み合わせ面が金属なので審美性に劣る。 清掃性がやや劣る。 |
歯ブラシと歯間ブラシを使用して、インプラント周りの歯を優しくブラッシングしましょう。適切な歯磨きの方法は歯医者さんに教えてもらいましょう!
歯医者さんの定期的な検診とクリーニングを受けることで、歯周病やインプラント周りの状態を健康に保つことができます。また問題が早期に発見されれば、適切な対策が取れます。
噛み合わせが合っていないと、インプラントに余分な負担がかかる可能性があります。歯医者さんによる噛み合わせの調整を受けることが重要です。
タバコや過度のアルコール摂取は、インプラントの寿命に悪影響を及ぼす可能性があります。健康的な生活習慣を心がけましょう。
A.条件が満たされれば、年齢制限はございません。
A.インプラント手術は局所麻酔を使用するため、ほとんどの患者さんが痛みを感じません。手術後の軽い不快感や腫れがあることがありますが、鎮痛薬を使用してコントロールすることができます。
A.正しいケアとメインテナンスを行えば、インプラントは数十年以上持続することがあります。しかし、個人差があり、適切なケアが必要です。